路上の放置自転車をめぐってはおととし大阪市内では年8万9千台の自転車が撤去されたという。大阪市は去年11月から一部区間で警告札を付けずに放置自転車を撤去する“リアルタイム撤去”を開始するなど、放置自転車の規制を大幅に強めている。歩道を大幅に塞ぐ事例も多い放置自転車だが、積み込まれた段階で撤去されることから自転車を放置した人が不満そうな姿を見せる様子も見られる。その一方でリアルタイム撤去をめぐっては従来通り撤去に猶予のある禁止エリア外でも即時の撤去が行われていたことが発覚し、防犯登録シールを剥がすといった対応も見られるなど2211台の不正撤去がおこなわれたことから大阪市は謝罪する形となった。また、同様の規制強化は東京・北区でも行われていて、これまで北区では歩道の半分を埋め尽くす事もあったが、警告札を付けてから撤去するまでの時間を短くすることで、路上に放置される自転車は5年で10分の1ほどまでに減少するなど肯定的な側面も生まれていて、北区では駐輪場の整備を規制強化と平行して行っている。
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