今後の日中関係を睨んで日本は脱中国依存へ向けた準備を進めている。赤沢経済産業大臣は12日、アメリカのラトニック商務長官と80兆円規模の対米投資をめぐり協議した。まだ合意には至っていないが政府関係者によると、候補に上がっているのは「ガス火力発電所」、「原油を輸出する港の整備」などで、中でも注目されているのは「人工ダイヤモンドの製造拠点をアメリカ国内につくる」というもの。人工ダイヤモンドの7割が工業用として使われていて、自動車や半導体、光学レンズの加工には欠かせない。さらに人工ダイヤモンドを基盤に使用した「ダイヤモンド半導体」は現在主流のシリコン半導体と比べて電圧への強度は約33倍、約5倍の高温環境でも作動し、理論的には5万倍程度の電力制御が可能。「究極の半導体」ともいわれ、各国が開発にしのぎを削っている。産経新聞によると現在、人工ダイヤの世界シェアの9割は中国が握っているという。中国は去年10月、レアアースと共に人工ダイヤの輸出規制をちらつかせている。今回の対米投資案について中国の環球時報は中国金属鉱業・経済研究院の研究員の話として「日米がサプライチェーンを再構築するには5年から10年の歳月と巨額の投資が必要。中国の主導的地位は揺るがない」との見方を示したという。ジャーナリスト・池上彰は「非常に大事なものをある国に頼るというのはリスクが有るっていうことを今回非常に感じますよね。人工ダイヤは技術的に作り出せるというのであれば、ここは頑張ったほうがいい」、増田ユリヤは「投資案件の中にそれが入ってくるというのは日本にとってもいいと思う。以前、工業高校を取材したときに人工ダイヤモンドを作ろうという授業があった。どんどん磨いていって、できることから始めることは大事」、戦略コンサルタント日本工業大学大学院技術経営研究科教授・田中道昭は「米国で製造工場を持つっていうことで、採算をとる、収益を上げるということでいっても非常にうってつけの投資」などとコメントした。対米投資の最初の投資先については来月の高市総理訪米までの合意を念頭に協議を継続していくという。
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