きのう日本が初の銅メダルを獲得した総合馬術団体。総合馬術とは、正確さや美しさを競う馬場馬術に加え、柵や池などの障害物を越えるクロスカントリー、様々な障害物を決められた順に跳び越える障害馬術と3つの種目からなる競技。減点が少ないと上位になり、3人の合計成績で競う。自らを「初老ジャパン」と呼ぶ平均年齢41.5歳の4人で挑んだ日本。初日の馬場馬術では、48歳の大岩義明の安定感のある騎乗で5位につけると、2日目のクロスカントリーでは、大岩義明、戸本一真がともに減点0の快走をみせ3位浮上。最終種目を前に北島の馬が異常がないかどうかの検査をクリアできず、まさかの30点も減点されてしまう。これにより、5位に後退してしまった日本。3種目目の障害馬術で圧巻の人馬一体の走りを見せた。北島にかわり出場した田中利幸がタイムオーバーでの減点こそあったが、すべての障害を跳び越えると、2番手の戸本一真も減点0の快走でメダル獲得に望みをつなぐ。最後を任された最年長の大岩義明、メダルのプレッシャーがかかる場面で、0.4点の減点に留め、馬術団体史上初の銅メダルを獲得。メダル獲得は、1932年のロサンゼルス大会以来92年ぶりの快挙。「初老ジャパン」がトレンド入りした。