パリオリンピック陸上女子1500メートル・田中希実選手。日本記録保持者が挑んだ2度目の五輪。目指すは日本人最大の壁“3分台”。東京五輪、21歳で初めて立った五輪の舞台。日本人として初めて1500mの決勝に進出。初めてつかみ取った3分台。1500m、5000mの中長距離のエースとなったが、その後3分台を出すことはなかった。今大会の予選で田中はほかの選手と接触し敗者復活戦へ回ることになった。試合後田中は「もうここでは絶対に終わらないです」と涙を見せた。思いが届いたのか接触による救済措置で準決勝に進出し敗退したものの、3年ぶりに3分台を出した。田中は「足を止めないということをこれからも表現していきたい」などと話した。