カクイチは1886年、創業者が“信用第一”を理念に開いた金物店がルーツ。高度経済成長期に倉庫の製造を作った。倉庫の製造・販売を事業化したカクイチはショールームの全国展開をスタート。さらに、施工を内製化して一貫で行うビジネス体制を構築。低価格化したことが裏目に出て業績が悪化した。震災を乗り越えた倉庫が転機になり、原点回帰し高品質な製品作りに力を入れたカクイチは業績が好転した。カクイチは2つの太陽光事業を展開している。1つはクライアント企業に設備を設置するサービス。もう1つはカクイチが建てた倉庫の屋根上スペースをお金を支払って持ち主からレンタル、太陽光パネルを設置して発電した電力を電力会社に販売する売電事業。緊急時に電力を使うこともできる。カクイチは今、静岡県小山町が建設する地域産業の活性化を目的とした施設に太陽光発電設備を乗せた避難所にもなるガレージの建築を準備している。