きのうの参議院本会議の代表質問で岸田総理に苦言を呈した世耕参院幹事長の発言の意図について注目する。自民党のなかではそもそも岸田総理には批判的な声が相次いでおり、自民党の閣僚経験者からは政治に対する不信感が高まっているから給付や減税をしても国民は評価しないのではという声や、同じく閣僚経験者からは岸田さんの説明は回りくどく、結局何が言いたいのか分からなというような声があがっている。そしてきのう世耕さんは岸田総理に国会の代表質問で「支持率が向上しない最大の原因は国民が期待するリーダーとしての姿が示せていないということに尽きるのではないかと苦言を呈した。世耕さんが苦言を呈した理由を政治ジャーナリストの田崎史郎さんは「岸田総理は伝える力が弱く、打ち出し方が政権の成果につながっていないからではないか」と言っている。ただ世耕さんの発言に対して自民党内からは「存在感を示したいんだろうけど示せていない」、「執行部なんだからわかりやすくする手伝いをするのが普通。あまりに失礼で激励になっていない」と反発する声もあがっていた。そんななか山田太郎文部科学政務官の不倫疑惑が報じられている。山田さんはホームページで不倫関係を認めたうえで謝罪をしている。きのうの夜、文部科学大臣に辞表を提出した。この問題に対し与党内からは「野党も予算委員会を見て弱い省庁を探る感じだったがこれで文科省狙いになるだろう」と見ている。そして山田さんの後任には自民党の本田顕子参院議員が浮上している。総理は「先の改造で副大臣と政務官への女性の起用がゼロだったことへの批判を踏まえ、女性を中心に選考している」とみられるという、などと伝えた。