成田空港会社によると、去年1年間に成田空港を発着する国際線を利用したのは3220万人だった。このうち外国人の利用者数は2179万人で、一昨年より36%、コロナ前の2019年に比べても20%多くなり、初めて2000万人を突破して過去最高となった。一方、日本人の国際線の利用者数は794万人で、一昨年より増えたものの、2019年の半分ほどにとどまっている。空港会社によると、円安によってインバウンド需要が高まり外国人の観光客が増えた一方で、日本人が海外旅行を控えるようになったことなどが背景にあるという。また国内線の利用者数は760万人で、2019年とほぼ同じ水準まで回復した。成田空港会社の田村明比古社長は「去年はコロナからの回復、そして再成長に向かう移行期の年だった。今年もこの傾向は続くと期待しており、成田空港としてしっかりと需要を取り込んでいきたい」と話している。