先週、埼玉県議会で提出された「虐待禁止条例」改正案。金曜日に本会議で採決される見通しだったが、自民党の県議団は一転して取り下げた。改正案は小学3年生以下の子供だけで留守番や外出は禁止などとしていたため「留守番禁止条例ではないか」等と懸念する声が上がっていた。きのうまでに埼玉県に寄せられた意見は1007件。このうち賛成は2件だったという。改正案を取り下げた理由について田村議員は「我々の定義のそもそもの安全配慮義務について説明が不足していた。私どもが考えていた方向性じゃないところに世論が動いてしまった」と説明。埼玉県に住む子育て世代からは「子供を守るという考え方は素晴らしいと思うが、家庭支援というのが違う形でできないと無理だなと思う」との意見が聞かれた。自民党の県議団は改正案を再提出するかは「ゼロベースで何も考えていない」としている。