甲斐さんのスケッチをみると、内面の優しい部分が絵にも表れているのではと話した。甲斐さんがいつ具体的に描いたのかはわからないが、戦時中に書いたものであることはたしかである。甲斐さんはこのスケッチを通して心のバランスをとっていたのではないかと話した。スケッチブックにある自戒の詩について、伊藤さんは夢と現実を見極めるという話を24歳で書いているところになんとも言えない気持ちになったと話した。いひんには他にも大量に日記が残されていた。戦争で数百人海の藻屑にしたという内容や、ふるさとを懐かしんだり、家族は自分のことを忘れてしまったのではないかといった不安を書いたりしていた。姪御さんはこの資料を通して、もっと叔父のことを知りたいと思うようになったと話していたという。今は戦争を知らないひとが9割となっており、遺品とエピソードをあわせいかに受け継ぐのかが課題になっている。
