10・10空襲に遭い沖縄戦では学徒として負傷兵を看護するため動員された女性をモデルにした絵本の朗読会が那覇市で開かれた。絵本は10・10空襲に遭い沖縄戦では白梅学徒隊として負傷兵を看護するため動員された中山きくさんの証言をもとに描かれたもの。きのう、那覇市で朗読会が開かれ絵を描いた磯崎主佳さんが弦楽器の演奏とともに朗読した。10・10空襲の場面では飛び込んだ防空ごうで爆撃の音が激しく鳴り、そのたびに地面が揺れたことやごうを出たあと米軍機の機銃掃射を受けたことが語られた。また、沖縄戦の場面では野戦病院での過酷な体験や戦局の悪化で学徒隊が解散され、逃げているさなか自決を覚悟した兵隊から「君たちは生きるんだよ」と言われて自決を踏みとどまったことなどが語られた。