佐賀県有田町の陶芸家・井上祐希さんを取材。井上さんが作った、スニーカーの形をした焼き物や、車の形をした香炉を紹介。井上祐希さんは、20社以上の企業とタイアップしている。井上祐希さんの祖父の井上萬二さんは、1995年に人間国宝に認定された。井上祐希さんが、小さいころから祖父の跡をついで陶芸家となるように言われるのが嫌だったと語った。
3月下旬、井上祐希さんが日本伝統工芸展に向けて新たな作品づくりに取り組んだ。職人の杉本博之さんが、井上祐希さんについて語った。
井上祐希さんの父親は、5年前に他界した。井上祐希さんが「父が亡くなったことで早くいいものを作らなきゃならなくなった」と語った。祖父の井上萬二さんも、バリバリの現役ではなくなった。井上祐希さんの工房を、祖父の井上萬二さんが見学してアドバイスした。井上萬二さんが、孫が本当の奥義を学んでくれたら最高だと語った。井上祐希さんが、祖父の代名詞である「白磁」の作品を作ったが、12個のうち10個にひびが入った。
5月9日、井上祐希さんの作品が完成した。有田陶器市に全国から110万人以上が訪れ、祐希さんの商品も並べられた。井上祐希さんが、祖父は常に挑戦する意識を持っていると語った。