胡粉の品質のポイントは貝殻の白さ、特に蓋の殻は真っ白で身が入っていた殻を混ぜる割合によってグレードが変わり、100%蓋の殻で作られた物が最高級品となる。そして、貝殻を粉々にする。昭和初期から稼働している胴搗きは、60kgの柱が上下に何度も動き殻を粉状にしていく。粉が細かいほど白を美しくさせるため、さらに石臼で擦りつぶし細かくしていく。最終的に最も滑らかにした物が胡粉の元になり、ここで板流しという作業になるがイングリディさんも挑戦してみることに。この後、2週間天日干ししじっくり時間をかけて乾燥させることで確かな白色になるという。さらに絵の具の作り方次第で、本来の白さが引き出せないという。イングリディさんが、胡粉を絵の具にする方法を教えてもらう。胡粉を乳鉢で擦り、膠と混ぜて団子にする、それを皿に100回叩きつける、胡粉と膠が馴染むと発色がよくなると言う。叩き終えたら膠と水で溶かして完成。イングリディさんは、初めて触れる本物の胡粉の絵の具で試し書きをしていた。最後にイングリディさんは一人一人にスペインのお土産を渡し、ナカガワさんからも胡粉のセットをお土産にもらっていた。