2025年10月20日放送 20:54 - 21:54 テレビ東京

世界!ニッポン行きたい人応援団
★伝統的な素材や技法にこだわり抜く“日本画”

出演者
眞鍋かをり 高橋茂雄(サバンナ) 織田信成 
この方をぜひ招待したい!ニッポンの伝統美 日本画
ニッポンの伝統美 日本画 画家 林 潤一さんの作品を見てみたい

今回は、日本画を愛する方をご招待。スペインからやって来た、イングリディさん。彼女の憧れの日本画家は、林潤一さん。元京都嵯峨芸術大学の名誉教授で、花木画の名手とされ多くの日本の自然を描いた作品をこの世に送り出し、今年1月に逝去された日本美術界の巨匠。ニッポンで林先生の作品を見ることが夢だと言うイングリディさん、その夢を叶えてくれるのは林潤一さんの妻・林靖代さん。自宅で作品を鑑賞させてもらえることに。林さんが使用していた書斎へ案内され、実際に目の前でその作品を見ることが出来たイングリディさんは感動の余り涙していた。すると靖代さんが、林さんが生前使用していた筆を、作品を愛するイングリディさんに使って欲しいとプレゼントしていた。さらに、林さん直筆のデッサン画を「好きなものを何枚かどうぞ」とのこと。イングリディさんは恐縮しながらも、牡丹が好きだと話し1枚選んでいた。

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ColBaseアフロイメージマートニューヨーク(アメリカ)メトロポリタン美術館京都嵯峨芸術大学京都芸術大学伊藤若冲八橋図屏風唐獅子図屏風尾形光琳嵐山(京都)月梅図狩野永徳
日本画で「花」を上手に描きたい ニッポン滞在中に伝統手法を学ぶ

イングリディさんの仕事は、液体レジンを使ってドライフラワーを閉じ込めた置物を作るクラフト作家。部屋にはイングリディさんが描いた多くの作品が飾られ、主に花を描いているそう。日本画を知ったのは3年前、偶然林潤一さんの作品を見つけ一目惚れした。絵を描くことが得意だったこともあり、昨年日本画の画材を購入して独学で始めた。画材は揃えたが、正しく使えているか自信がないと話すイングリディさん。大好きな日本で今回成し遂げたい目標は、日本画の花を上手く描く方法を学び自分の最高傑作を完成させたい。

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サルバドール・ダリパブロ・ピカソ
日本画で「花」を上手に描きたい ニッポン伝統の白色「胡粉」を学ぶ

まず学ぶのは「胡粉」。イングリディさんが普段使っている白い顔料は、本来の胡粉と異なるチューブ状の物、いつか本物の胡粉で花を描くのが夢だという。今回、明治創業の胡粉の製造メーカー「ナカガワ胡粉絵具」がイングリディさんを快く受け入れてくれることに。出迎えてくれたのは、次期五代目の中川翔太さんと姉の裕季子さん。日本伝統の顔料「胡粉」はどのように作られているのか、原料はいたぼ牡蠣という牡蠣の貝殻。胡粉に使用されるいたぼ牡蠣は天然の瀬戸内海産、殻も大きく厚みがあるのが特徴できめ細やかな白色が出るという。一方、天然のいたぼ牡蠣は絶滅の危機にある幻の牡蠣とも呼ばれているそう。貝殻を細かく割れやすくするため20年以上野ざらしにして風化させるという、さらに胡粉にする前に大事な作業があるとのこと。

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アフロナカガワ胡粉絵具上村松園五色豆娘深雪宇治市(京都)

胡粉の品質のポイントは貝殻の白さ、特に蓋の殻は真っ白で身が入っていた殻を混ぜる割合によってグレードが変わり、100%蓋の殻で作られた物が最高級品となる。そして、貝殻を粉々にする。昭和初期から稼働している胴搗きは、60kgの柱が上下に何度も動き殻を粉状にしていく。粉が細かいほど白を美しくさせるため、さらに石臼で擦りつぶし細かくしていく。最終的に最も滑らかにした物が胡粉の元になり、ここで板流しという作業になるがイングリディさんも挑戦してみることに。この後、2週間天日干ししじっくり時間をかけて乾燥させることで確かな白色になるという。さらに絵の具の作り方次第で、本来の白さが引き出せないという。イングリディさんが、胡粉を絵の具にする方法を教えてもらう。胡粉を乳鉢で擦り、膠と混ぜて団子にする、それを皿に100回叩きつける、胡粉と膠が馴染むと発色がよくなると言う。叩き終えたら膠と水で溶かして完成。イングリディさんは、初めて触れる本物の胡粉の絵の具で試し書きをしていた。最後にイングリディさんは一人一人にスペインのお土産を渡し、ナカガワさんからも胡粉のセットをお土産にもらっていた。

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アフロ白壽印白雪印金鳳印
日本画で「花」を上手に描きたい 金箔・銀箔を使う伝統手法を学ぶ

続いては、埼玉県草加市へ。ここでイングリディさんが学びたい日本画の手法は、金箔・銀箔を使う伝統手法。イングリディさんを出迎えてくれたのは、創業101年になる菊池襖紙工場の皆さん。こちらでは、襖紙や壁紙の製造に加え職人が手作業で金銀細工を施している。金銀装飾を施した襖を見せてもらうと、イングリディさんは見ただけで技術力の高さがわかると話していた。800年以上続く金銀砂子師の技を見せてもらうことに、使用する金箔を実際に見るのは初めてだというイングリディさん。その薄さと扱いの難しさを目の当たりにしていた。さらに砂子の技法を見せてもらいその緻密さにスタジオからも驚きの声が上がっていた。ここで、ちょうどお昼時とのことでいつも皆さんが食べているお昼ご飯を一緒にいただくことになった。日本の食事マナーも初めて学びつつ、社長から草加のお煎餅も進められていた。そしていよいよ、イングリディさんが砂子技法と切箔に挑戦していた。ここで、イングリディさんが花を描くうえでの砂子細工の使い方を質問していた。最後にスペインのお土産を渡し、菊池襖紙工場の方々からも金銀砂子細工の道具一式をもらっていた。

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ColBase草加せんべい草加市(埼玉)菊池襖紙工場
日本画で「花」を上手に描きたい 最高峰の画材「天然岩絵具」を学ぶ

イングリディさんの目標は、滞在中に日本画の「花」を上手に描く手法を多く学び、帰国後最高傑作を描くこと。やってきたのは、東京都世田谷。今回教えてくれるのは、日本画家の日月美輪さん。早速アトリエでイングリディさんの作品を見てもらい、日本画で使う絵の具についてから学ぶ。天然岩絵具について教えてもらい、その美しさと希少性を聞きスタジオからも驚きの声が上がっていた。日月先生いわく「使うのも難しいが、表現の幅が増える」とのこと。どのように重ねて表現するのか、下書きしたユリの花を先生が色付けして見せていた。

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PIGMENT TOKYOユリ世田谷(東京)林潤一
日本画で「花」を上手に描きたい 新鋭画家が伝授!伝統画材で広がる表現の世界

日本画の「花」を上手く描く方法を学び、帰国後最高傑作を描きたいイングリディさん。日本画界注目の若手作家、日月美輪さんが数々の技法を伝授した。

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アフロ
日本画で「花」を上手に描きたい このあと 帰国後に最高傑作が完成

様々な技法を教えてくれた日月さんにお土産を渡したイングリディさん、日月さんからは日月さんがデザインしたという「落款」をもらっていた。デザインはイングリディさんの名前と誕生花の形になっていると話した。

日本画で「花」を上手に描きたい いよいよ作品作り…驚きの作品が!

そして帰国後、滞在中に学んだことを活かして「花」の日本画の制作に取り掛かるイングリディさん。

日本画で「花」を上手に描きたい

日本で学んだことを活かして描いた、イングリディさんの最高傑作を紹介した。日月さんからもらった落款は、配色のミスで背景に埋もれてしまったとのこと。

(エンディング)
次回予告

「世界!ニッポン行きたい人応援団」の次回予告。

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