熊本地震の本震から9年となり、熊本・南阿蘇村など各地で祈りがささげられた。大学生だった大和晃さんは土砂崩れに巻き込まれ、亡くなった。妻の忍さんとともに遺体を捜索し、発見につなげた父の卓也さんは24年9月にこの世を去った。南阿蘇村には東海大学 農学部のアパートがあったが地震で倒壊し、3人の学生が死亡。同大学の熊本キャンパスには献花台が設けられ、学生や教職員が手を合わせた。阿蘇神社では国指定の重要文化財が倒壊するなど、大きな被害を受けた。復旧工事の完了を報告する神事が執り行われ、阿蘇宮司は「この復旧した建造物を守っていくことが我々の使命」と語った。
南阿蘇鉄道は一昨年、全線で運転を再開。利用者の数は地震の前と同じ水準まで戻っていて、運転士の内川さんは「復旧したところをみなさん眺めて、歓声を上げているのは嬉しい」と話す。阿蘇地域では復興が進み、人気の観光地とあわせて、震災遺構や地震の教訓を伝える施設を巡るツアーも行われている。
南阿蘇鉄道は一昨年、全線で運転を再開。利用者の数は地震の前と同じ水準まで戻っていて、運転士の内川さんは「復旧したところをみなさん眺めて、歓声を上げているのは嬉しい」と話す。阿蘇地域では復興が進み、人気の観光地とあわせて、震災遺構や地震の教訓を伝える施設を巡るツアーも行われている。