きのう行われた毎年恒例、東京都目黒区の「さんま祭り」では、たくさんのサンマが振る舞われた。近年、不漁が続いていたが今シーズンはサイズが大きく脂乗りも抜群。13倍を超える抽選で当選した目黒区民1500人が気仙沼で獲れた旬のサンマを楽しんだ。会場でサンマの追加配布のアナウンスが流れ、当選券を持たない来場者が一斉に受付に向かった。4年連続で抽選に外れたという夫婦は念願のサンマ引換券を入手。今年は約500匹のサンマが追加。今年は豊漁という声も聞かれるが、専門家は見せかけだと指摘。今年初のサンマの水揚げが行われた北海道根室市では漁獲量が173tと去年の2.6倍。他の地域でも13年ぶりに休漁発令が出されるほどの漁獲量があった。ところが水産研究・教育機構の冨士泰期主任研究員は「(ピーク時に比べると)非常に少ない水準」などとコメント。漁獲量が増えたのはサンマの回遊ルートが変わったことが大きな要因。近年、サンマの群れの大半はロシアのEEZへ入り、その後南下するというルートを辿っていた。今年は水温の影響もあり、ロシアのEEZ手前で南下。日本の漁船にとって漁獲しやすい場所が回遊ルートになっていたため、例年より漁獲量が増えたのではないかという。サンマの漁獲量はこの16年で約9分の1まで激減。まもなくシーズンも終わりを迎える。来年以降、サンマがどうなるかはまだ読めない。
