香川大学教職大学院3年の勝部雛子さんは、香川県西部の三豊市に戦前作られた海軍基地と特攻隊の歴史を研究している。この基地から沖縄へ飛び立ち亡くなった特攻隊員の遺書には、国や家族を思い志願したと書かれ、死への恐れを感じることは出来ない。勝部さんは当時の時代背景や人々の思いを知ってもらうには、この遺書を授業の題材にすることが欠かせないという。遺書を書いた矢野弘一さんには、妹の矢野幸さんがいた。幸さんは兄の本当の気持ちはわからないが、当時は何か言える雰囲気ではなかったのではという。勝部さんは6年生に地域の平和を学ぶ授業を3日間行った。当時はほとんどの若者が志願したが、彼らの気持ちになって考えることで戦争を自分ごととして捉えさせた。さらに、戦地に送り出した家族の思いについても考えた。小西寛校長は、子どもたちにとって平和な世界を考えるきっかけになったのではという。
