きのうスタートした自民党総裁選。きょうは午後に候補者による共同会見が行われる。候補者の政策や主張にはどんな違いがあるのか。候補者の意見の違いがでている主な3つのテーマを伝える。いわゆる”裏金議員”への対応。労働市場改革。選択的夫婦別姓。裏金議員への対応については、小泉さんと石破さんは、新体制のもとで選挙を公認するかを決めるとしている。一方、河野さんと加藤さんは、不記載になっていた裏金を返還すべきとの立場だ。他の5人の候補は、当の処分は既に出ていることなどから、さらなる処分には慎重という姿勢だ。解雇規制の見直しも含む労働市場改革も大きな争点となっている。河野さんは、一定の金額を支払うことで解雇ができることにする制度を主張。小泉さんは、これまでの解雇規制を見直し、ルールを暖和することを主張している。解雇規制の緩和については2人以外は慎重な姿勢だ。石破さんは、労働者の権利がきちんと守られるということが肝心。上川さんは、都合よく解雇ができるのではないかという大きな懸念などと述べている。選択的夫婦別姓の導入では、小泉さん・石破さん・河野さんは賛成の立場を示している。そのほか、意見集約が必要という候補がいる中、高市さん・小林さん・加藤さんは、旧姓の”通称使用”の拡大で対処すべきなどと慎重な姿勢だ。このほか、金融所得課税の強化やマイナ保険証への切り替えに伴う今の健康保険証の廃止時期を延期するかなどに意見の違いが出ている。きょう午後の会見などで政策論争がどこまで深まるかが焦点となる。