総選挙に向けた公認問題もある中での今回の党首討論、どちらに軍配が上がったとみられるのか。論客として知られる野田代表との対決は、自民党関係者からも「分かりやすかった」との声が上がっている。石破首相が持論を交えて反論する場面も多く「堂々と答えていて、野田さんに負けていなかった」との評価が上がっている。党首討論の中で一番白熱したのは野田代表が派閥の政治資金事件を“裏金隠し解散”だと追及した場面。一方“石破節”もさく裂。今回非公認となった議員が当選した場合に「追加公認することはあり得る」と述べた場面では野党からヤジが飛んだ。この石破首相の発言については、自民党関係者は「12人は自民党を離党したわけではない。当選すれば追加公認するのは自然な流れだ」と前向きな受け止めも聞かれる一方、「今、追加公認を言う必要はなかったのでは」との否定的な見方も上がっている。野田代表が40分間、政治とカネの議論に終始したことについて、政府高官からは「攻めが“一本やり”すぎる。政治とカネだけで政権を取ろうといっても無理がある」との声も聞かれた。