石破総理とトランプ大統領の日米首脳会談について。政治部長・井上幸昌は「石破総理、最初はかなり緊張していた様子だった。足を細かく動かして落ち着かない感じもあったが、その後の会見では、2人ともジョークで会場を沸かすシーンもあった。政府関係者は“次第に打ち解けてきて、最後はとてもよい雰囲気だった”と話している。ある政府関係者は“ハイリスクの会議だと警戒していたが、一定程度マネージメントできたんじゃないかと見ている。防衛費の増額要求が懸念されていたが、日本の取り組みを丁寧に説明して、今回に限れば回避できた。日本製鉄によるUSスチールの買収についてはトランプ大統領が“買収ではなく、投資で合意した”と発言した。来週、日本製鉄の幹部と面会する考えも示していて、事態が動く可能性も出てきた。トランプ関税についても、日本車など狙い撃ちのリスクは低減できたと見ている。石破総理はこれまでのアメリカへの投資実績をアピールしたほか、投資額を今よりも30%近く増やして1兆ドルにすること、アメリカ産のLNG液化天然ガスを購入することも約束した。トランプ大統領は貿易赤字の解消に執念を見せているので、日本を含めた世界各国が関税リスクを背負っているということは変わらない。トランプ大統領、ガザを所有すると言ったり、性的マイノリティーの権利を制限したりとやりたい放題。国際秩序を重視してきた日本がどこまでトランプ大統領におつきあいできるのか。石破総理の判断が問われる場面もありそう」とスタジオで述べた。