高額療養費制度の負担上限額の対応をめぐり、石破総理大臣は「本年8月に予定されている定率改定を含めて見直し全体についてその実施を見合わせるという決断をした」。昨夜、患者団体と面会し、患者団体は引き上げの「凍結」を直接求めた。負担上限額引き上げについて、野党側も「凍結」を求めたほか、自民党参院議員などからも反発。修正は3度目と異例。政府与党は今後、来年度予算案の再修正の可能性も含め対応を検討。石破総理は「ことし秋までに改めて方針を検討し決定する」としている。見送りの表明を受け、患者団体は「総理の決断に感謝したい」と評価した一方で「秋までというのが十分な検討期間かは違和感がある」と述べた。