トランプ政権はアラスカを縦断するパイプラインを建設し、LNGを日本など東アジアに輸出することを目指していて、各国に共同開発を呼びかけている。この計画はトランプ大統領肝いりで、LNGを輸出できれば貿易赤字が減らせるとみて強いこだわりを見せている。ただアラスカでは過去にも同様の計画が浮上し頓挫してきた歴史がある。これから建設するパイプラインの距離は1300kmに及ぶ。通り道には3つの山脈と数百の川がある厳しい環境で、440億ドル(6兆円超)の費用がかかると指摘されている。それでもトランプ政権は2031年にLNGの生産を開始するという強気のスケジュールを描いている。パイプラインの出口となるアラスカ南部の街では計画への期待が高まっている。アラスカでのLNGプロジェクトは来週の日米首脳会談でも議題になる可能性がある。