パリ五輪、開会式の演出を巡ってローマ教皇庁が異例の声明「パリ五輪の開会式のいくつかの場面に悲しみを覚えるとともに、ここ数日あげられていた多くのキリスト教信者や他の宗教の信者にもたらした不快感を嘆く声に加わらざるを得ない」。セーヌ川の水質問題では泳いだ選手が体調不良を訴えている。ローマ教皇庁が問題視している場面の一つ、ドラァグクイーンやレズビアンのDJ、トランスジェンダーのモデルらが登場したところ。キリストと12人の弟子を描いたレオナルドダヴィンチ「最後の晩餐」をパロディー化したのではないかとキリスト教団体や欧米の極右、右派の政治家が非難の声を上げている。大会組織委員会・デカン広報部長がパリで会見、「いかなる宗教に対しても侮辱する意図はない。芸術監督・トマジョリはコミュニティーの寛容さを祝おうとした」と話した。トマジョリ氏は「最後の晩餐とは関係がない」としている。パリ五輪トライアスロン混合リレー。不安視されているセーヌ川の水質。セーヌ川は100年以上「泳ぐのにそぐわない水質」として遊泳が禁止されてきた。フランス政府とパリ市が競技会場にするため約2400億円を投じ、水質改善に取り組んだ。男子個人は水質悪化で一度延期になり、公式練習も何度も中止に。混合リレーは予定通り実施されたがベルギーが棄権。クレアミシェルが女子個人出場後体調を崩した。ベルギーメディアによると大腸菌に感染。感染の原因は分かっていないがセーヌ川で泳いだことが関係している可能性はある。パリ市・ラバダン副市長が「来年からは住民と観光客も泳げるようにするというレガシーが残せる」とコメント。