きょう開かれた長崎県の対馬市議会で比田勝尚喜市長は「核のごみ」の処分地調査について受けいらない意向を示した。「核のごみ」は使用済みの核燃料から再利用できる物質を取り除いて残る高レベル放射性廃棄物で、地下300mより深い地中に埋めることが法律で決まっているため処分地の選定に向けて建設に適した場所かを調べる。対馬市議会では12日、文献調査の受け入れ促進を求める請願が10対8の賛成多数で採択された。一方市民団体はことし5月から調査に反対する署名活動を行い、市の人口の約3分の1の9400筆余が集まったとしている。調査の受け入れに対する市長の判断が注目される中で、市長は風評被害への懸念などを理由に受け入れない意向を示した。