31年前に神戸に向かった1隻の「マグロ漁船」。阪神・淡路大震災の後、救援物資を届けるために宮城県気仙沼市の人たちが送り出した東日本大震災が起きる16年前のこと。物資を届けようと発案したのが男性2人。2人は被害に苦しむ神戸の人たちの力になりたいと考え、生活物資の提供をよびかけた。生活物資を抱えた市民が次々に集まってきたという。神戸では水道管が破損し、水の確保にも困っていたことからおよそ3000個のポリタンクに飲料水を入れて運ぶことにしたという。道路はあちこちで寸断され陸路での速やかな物資の搬入は困難な状況だった。男性2人は大型のマグロ漁船を使って神戸まで海から運べないかと考えた。「第五光洋丸」の船主は無償で提供することを決めた。船長は過去に外国航路の貨物船で船長を務めていた男性。被災した港に入港するのは初めてのことだったという。発災から13日目、1月29日には神戸港に到着し、食料や飲料水のポリタンクなどが降ろされ救援物資を無事渡すことができたという。
