二宮アナは「歌が生まれたのは神戸ではあるが、福島ですとか熊本ですとか、神戸から遠く離れた場所でもそれぞれの思いを乗せて届けられている。地域を越えて歌詞にある『僕たち私たちの歌』になっているんですね」などとコメントした。取材した井上さんは「歌詞に“神戸”と入っているが、そこを被災した各地名に変えて歌われており、神戸以外の場所でも広く共感を得られる歌なのだと感じた。特に『地震にも負けない』『亡くなった方々の分も毎日を大切に生きてゆこう』などストレートな歌詞は、臼井さんの無力感の中から前を向こうとする希望を探し生まれたもので、その力強さが被災された方々を勇気づけるのだと思う。一方でストレートな歌詞がゆえに震災で大切な方を亡くされた方からは『歌えない』『聴けない』という声があることも取材の中で知った。臼井さんはこの歌を県外の被災地に届ける際、『衣食住がままならない被災直後の方々にはすぐに届けない』と慎重になっていたという。被災の状況・心の傷はそれぞれ異なる中、この歌が必要な人に適切なタイミングで届いていってほしいと感じている」と話した。「しあわせ運べるように」は2021年に神戸市の「市の歌」に制定され、神戸市の小中学校の防災に関する教材でも紹介されており、多くの学校で歌われている。しかしただ歌うだけでは震災を経験していない子どもたちにとってどこか他人事となってしまうため、歌とともに当時の状況やいまの災害・今後起きうる災害に思いを寄せることも大切。「NHK神戸放送局」では「しあわせ運べるように」にまつわるエピソード・思い出を募集中。また、今週日曜日に臼井さんを偲び歌い継ぐ会「臼井真メモリアル『偲び、うたいつぐ』」が行われる。開催場所はコミスタこうべ、参加は無料。
