きのう首都圏を襲った猛烈な雨。古川地下調節池は増水した川の水を一時的にためる地下トンネル式の施設。練馬区には白子川地下調節池、杉並区には神田川・環状七号線地下調節池もある。神田川の調節池はきのう稼働しピーク時には23%水をためたという。この2つの地下トンネルを結び一本化する工事が進行中。総事業費は1252億円で、2027年度に完成予定。完成すれば全長は約13.1km、小学校のプールで4800杯分の水をためることができるという。都はこの地下トンネルを東京湾に流すという構想を発表。調節池とは違い、取水した水をそのまま東京湾に流すもので、全長約30km規模になるとみられる。完成時期は未定だが、小池知事は「”徳川家康並み”の地下の川をつくる」と意気込みを語っている。今ある調節池は一定の機能を発揮していて、増設によりさらなる治水効果が期待される。ただ海にまで拡大する構想は川の出口=河口付近で海に水を流す工法が決まっておらず予算面でも課題が多い。