原子力規制委員会の審査チームは、福井県にある敦賀原発2号機の真下を走る断層が「活断層」であることが否定できず、新規制基準に適合しているとは認められないとの判断を示した。福島第一原発事故の教訓を踏まえてつくられた新規制基準は、活断層の真上に原子炉建屋を設置することを禁じている。日本原子力発電敦賀2号機をめぐっては、原子炉建屋の真下に断層があり、これが「活断層」なのかどうかを焦点に、規制委員会の審査チームが審査を進めてきた。きょうの会合で、審査チームは「つながっていることを否定できない」と結論づけた上で、敦賀2号機が新規制基準に「適合しているとは認められない」との判断を示した。今後、原子力規制委員会がこの判断を了承すれば、2012年に規制委が発足以降、再稼働を目指した原発が新規制基準に不適合とされる初めてのケースとなり、敦賀2号機は再稼働ができず、廃炉となる可能性がある。