福岡市は福岡城跡に天守閣が実在したのか明らかにしようと初めての学術的な発掘調査に向けて文化庁と協議を行うことになった。福岡城は江戸時代に福岡藩の初代藩主・黒田長政が築城したものが現在、天守台に天守閣はなくまた天守閣の存在を直接的に示す資料が見つかっていないことから、その存在は長く議論が続いている。福岡市によると福岡城跡の学術調査はこれまでに80回以上行われているが天守台については初めてだという。福岡商工会議所が「福岡城天守の復元的整備を考える懇談会」をことし3月に設置し、市に対して観光資源として整備を求める声が出る一方福岡城跡は国の史跡に指定されているため、歴史的な事実に基づく正確な復元が求められており福岡市としては文化庁との協議を長年の議論を前に進める一歩としたい考え。