ある介護施設で100歳のお年寄りが最期の時を迎えようとしていた。しかし、施設の風景はいつもと変わらなかった。翌日、おいや職員たちに見守られながら息を引き取った。ここでは一人ひとりの老いを尊重しているため、入浴やレクリエーションなどのスケジュールは決めていない。入居者のミチ子さんのもとには夫・利夫さんが毎日のように面会に訪れる。ミチ子さんは外に出ると、利夫さんが今も暮らす家にやって来た。この日、利夫さんは出かけていて不在だった。それを知った上で職員はミチ子さんに付き添っていた。
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