春闘の集中回答日を迎え、今年も満額回答が相次いだ。トヨタ自動車は5年連続で、月最大2万4450円アップさせる。連合は中小企業については6%以上、月1万8000円以上の賃上げ目標を掲げている。なお、ベースアップは年代ごとに差がついていて、若年層に重点的に配分した企業が増加。30~45歳程度の中堅層への配分は9.4%、45歳以上のベテラン層は1.1%だった。93年~2004年ごろに就職活動を行なっていた世代は就職氷河期を経験していて、有効求人倍率は2000年に1を割った。進路を選ぶ余裕はなく、アルバイトなど非正規雇用で生活を繋いだり、ブラックな職場に身を置いたりしていた。