島根県・松江市の松江赤十字病院は原発から9キロの位置にあり、原子力災害発生時は原則として屋内退避することとなる。松江赤十字病院では救命救急医の田邊翔太医師が業務継続計画作りを主導し、福島県立医科大学などから助言をもらいながら水や食料の確保や放射線量の監視体制などの検討を進めて一定の結論を得た。しかし屋内退避の安全性を高める陽圧設備の運転試験では病院全体の半分しかカバーできず、冷暖房が使用できなくなることが分かった。時期によっては熱中症や低体温症のリスクが被爆リスクよりも高まることから、屋内退避を継続する場合には陽圧化設備を使用しないことに決めた。また人員の確保も課題で、職員も被災する中で救急以外の患者受入停止などを検討しているという。
