羽生結弦が座長を務めたアイスショーがきのうまでの3日間、宮城県で開催された。テーマは、「希望」。スペシャルゲストの大地真央らとともに作り上げた。新しいプログラムも披露した。このショーで、羽生を応援していたのは、福島県楢葉町の裁縫教室の人々だ。9年前、福島第一原発事故の影響で、楢葉町の全町民が避難し、仮設住宅で開かれていた裁縫教室に、羽生が訪れたことが出会いだった。その3年後、避難指示が解除され、楢葉町に戻った人々を羽生が訪問した。ことしのショー初日に、楢葉町の人々が会場を訪れ、応援のメッセージを綴った横断幕を掲げ、故郷・被災地への愛を込めた羽生の特別なプログラムを見届けた。大地真央とのコラボレーション「カルミナ・ブラーナ」で、羽生は、人生を謳歌する無垢な青年を演じ、大地は、運命の女神を演じた。羽生は、ショー終了後、楢葉町の人々と再会した。楢葉町の人口は、震災前の約7割まで戻った。羽生は、楢葉町の人々は、出会ってからかなり表情が変わったとし、いろんな思いを込めて滑ることができてよかったなどと話した。