パリ五輪開幕まであと36日。きょうのZIPARISは、きょうから2日間にわたって、去年のバスケットボールW杯で日本を48年ぶりとなる自力での五輪出場に導いた“若き司令塔”河村勇輝(23歳)の武器であるパス、そしてパリ五輪への進化に迫る。パリ五輪への期待感・モチベーションについて、河村勇輝は「すごく楽しみ。もちろん不安や緊張はあるけど、応援してくださるファンを力に変えてパリ五輪でも良い結果を出して、日本の中で、またバスケットボールの認知度が高まればいい」と語った。W杯の熱は全国へ広がり、河村勇輝が出場すれば、ホームの横浜から、遠く秋田や佐賀とのアウエー戦でも史上最多の観客動員を記録。さらに、河村勇輝が特別コーチを務めたバスケ教室を取材すると、およそ100人の小学生たちが集まっていた。バスケ教室の特別コーチを務めた河村勇輝は「ちょっと“自分も大人になったな”と感じた。」と語った。“若き司令塔”河村勇輝(23歳)の武器であるパス、そしてパリ五輪への進化に迫る。元バスケットボール選手の父の影響で、6歳の時からバスケットボールを始めた河村勇輝は身長172cmとバスケ界では小柄ながら、世界と渡り合うための武器がある。その武器が“ノールックパス”。しかし、視野が広すぎるが故に困ったことがあり、河村勇輝は「目の前の車を見るだけじゃなくて、今(車が通ったように前でも後ろでも車が動き出すから酔う」「バスケットを始めてから、いろいろなところを見るよう気を配りだして、職業病みたいな感じ」と話す。今シーズンの自らのスーパープレーを解説してもらった。今年3月の三遠戦でボールをもらった河村勇輝は、シュートではなく“ノールックパス”を選んだ理由について「このプレーはドライブをした時に、ビッグマン(高身長)の選手が絶対反応してくる。最後まで引き寄せてパスするだけ。」と解説。このプレーの直前、ドリブルで仕掛けた時も同じ選手が河村勇輝のマークに来ていて、河村勇輝は「『同じプレーしたら絶対に反応してくる』と味方に伝えていた。常にシュートを打てる形にしているので、相手が反応してこない可能性もあるので、そこの駆け引きは40分間している」と解説。河村勇輝は「五輪は、いろいろな競技が日本代表を背負って戦う国際大会。その中でバスケットボールの価値を上げていかないといけない。お互いが、よい刺激をもらったり与えたりできるような大会。応援よろしくお願いします」と語った。