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「種子島漁協」 のテレビ露出情報

馬毛島で基地建設が始まって1年半が経過した2024年7月になると、山や森は消え、島の姿は大きく変わってしまった。変わり果てた島を見たトコブシ漁師・能野勇さん(69)は「言葉が出ない。自分の責任、賛成したから」と語った。海に潜ると、海底には泥が沈殿していた。石にすき間がなくなり、トコブシが付かなくなってしまった。これだけ泥があると、トコブシの餌になる藻が生えず、水揚げ量は8割落ちたという。防衛省が支払った馬毛島の漁業補償は22億円。種子島漁協は全組合員に配分した。水揚げが多いほど、分配額が高くなり、上限は3,000万円。馬毛島で主に漁を行う地区は優先補償額が上乗せされたが、能野さんが納得いく額ではなかったという。日本の漁業は古くからの慣行でルールを決めてきた。江戸時代に幕府が示した磯は地付、沖は入会は漁業権の基礎といわれる。県から漁協に免許が与えられる共同漁業権は関係地区に住む組合員が行使する。第一種共同漁業権は貝類・海藻類など海底に定着する水産生物が対象でトコブシ漁もこれに当たる。取材班は県の水産保管課の資料を調べた。1963年の西之表市には4つの漁協があり、それぞれの地先に第一種共同漁業権を設定。馬毛島は漁協基地を築いていた西之表地区と住吉地区に権利が与えられた。合併を繰り返して種子島漁協が誕生。第一種共同漁業権は西之表市全体に広がり、トコブシ漁師たちが主張する地先権とは大きく乖離してしまったという。トコブシ漁師たちは馬毛島で漁をしていない地区の組合員も補償金を受け取ったのが納得いかない様子だった。

他にもこんな番組で紹介されています…

2025年1月20日放送 1:53 - 2:53 TBS
ドキュメンタリー「解放区」漂う漁師
鹿児島県の南東40キロにある種子島は27,000人が暮らし、さとうきび・安納芋の栽培が盛ん。点在する漁村では古くから人々が漁を生業にし、有数の漁場として知られる馬毛島は宝の島と呼ばれた。馬毛島は戦後に開拓団が入植し、ピーク時には500人が暮らしたが、2023年1月にアメリカ軍の訓練移転を伴う自衛隊基地の建設が始まった。漁業補償と引き換えの漁業権一部放棄と5年[…続きを読む]

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