子どもが欲しくない若者が増えたことについて、スタジオでは「今と昔では日本の状況も価値観も違う」などの話があがった。ある調査によると、若者は子どもが欲しくない理由として「お金」や「育てる自信がない」といった意見があがった。牛窪氏は「今の若者は大学生の時から奨学金などどでお金のことにシビアになっている。また女性でもキャリアを積んで一生涯働きたいと考える人が増えたので子育てへのハードルが高くなっている」などと話した。また子育てにかかる時間やお金を数字として算出してプランニングするとよりハードルの高さを実感するといい、そのハードルを乗り越えるためのサポートが今は整っていないように感じてしまうのも要因といった話もあがった。
国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、「結婚したら子供を持つべき？」という質問に「持つべき」と回答したのは、男性が55％で女性は36.6％だった。牛窪氏は「仕事をしたい女性が増えており、仕事と子育ての両立に自信がない人がいることと、子育てにおける女性の負担が大きすぎることが理由として考えられる」などと話した。解決には企業や社会が、若い人たちがライフプランを諦めないでいいような制度作りが必要だとし、牛窪氏は「働き方にフレキシブルをもたせることと、結婚前のカップルに対する空き家等の住宅支援が重要」などと話した。また今は恋愛＝結婚という図式から恋愛市場にそもそも出ない人が増えており、牛窪氏は社会全体で恋愛を支える仕組みを作る必要があるのではと述べた。石田氏は男性が中心となって今の社会の仕組みを作ってきたとした上で、キャリアを途中で中断してまた戻ってくることについて男性も意識を向けて考えるべきなどと話した。