オンライン診療を行っている都内のクリニック。この日、花粉症の症状で受診していた男性は、1年で4回ほど利用しているという。ニキビ治療のため受診する女性もいた。このクリニックでは、オンラインでの花粉症の受診者数が前年に比べ2.8倍に急増しているという。オンライン診療では、予約前に保険証の写真を登録する。予約は、治療したい症状と受診したい日時を選択する。時間は、平日なら7時から24時まで受診できる。問診票を入力すると、診察前にメールが届き、予約時間に添付されたURLにアクセスして受診する。診察は5分ほどで終了。診察後、支払い画面でクレジットカードなどで決済する。薬は自宅など、指定の場所に配送される。オンライン診療が可能な症状としては、花粉症のほか、片頭痛などの慢性疾患などが挙げられる。骨折などの直接的な治療や精密検査が必要な症状や、緊急性のある症状は難しい。料金は、対面診療との差額はプラス1000円ほどで、薬の配送料は無料。厚労省によると、基礎疾患の問診がないにもかかわらず、向精神薬を処方するなど違反のおそれがある事例がおととし1～3月で1740件発覚している。厚労省は、規制強化を検討している。