きょう立憲民主党は岸田内閣に対する不信任決議案を提出したが、与党などの反対多数で否決された。国会は明日が事実上の最終日だというが政治とカネの問題はクリアになったといえるのか。今回、焦点だった改正政治資金規正法は昨日、成立。パーティー券購入者の公開基準を5万円超に引き下げるなど一定程度進んだ部分はあるが、ただ議論を聞いていても政治に本当にお金がかかるのかといった本質的な議論は深まらないままで、専門家からはないよりはましな法律だという声も聞かれた。現状、与党で過半数の議席を確保しているというその数の力で否決はしたが岸田総理のリーダーシップには自民党内からも疑問の声が出ている。衆議院の解散については昨日、総理は党首討論で考えていないと表明。自民党内でも支持率が低迷する中選挙をやっても負けるだけ。できるような状況ではないという見方が大勢。一方の人事についてもある自民党の幹部は求心力が低下した今の状況ではポストを提示されても固辞する人が相次いで何の影響力もなくなってしまうと話すなど手詰まりな状況。自民党内の今の関心は早くも総裁の任期満了に伴う秋の総裁選に向かっており、ある閣僚は虎視眈々と動き出している人たちはいると発言している。ポスト岸田への意欲をにじませている茂木幹事長は今夜、茂木派の若手中堅議員と会合を開くなどすでにさまざまな動きが出始めている。