競泳の池江璃花子が3年後の大舞台へ再出発。今年の夏に開催される競泳の世界選手権出場をかけた日本選手権が、きのう開幕。女子100mバタフライ決勝では、日本記録保持者の池江璃花子(24歳)が新たな目標を胸に挑んでいた。「2028年は自分にとっては集大成。けじめをつけてロス五輪に向けてやっていきたい」という思いを強くさせたのは、去年の夏、自分の力を出しきれずに女子100mバタフライ準決勝で敗退となったパリ五輪だった。レース後、池江璃花子は「頑張ってきた分だけ無駄だったのかなって」「4年後、リベンジしに帰ってきたい」と話し、後悔とともに4年後への覚悟が池江璃花子を奮い立たせた。五輪の舞台で後悔のない泳ぎをするために、池江璃花子にとって今回の日本選手権は通過点で、「五輪にいきたいという気持ちより、五輪で結果を出す気持ちに切り替えられる結果を出したい」と話していた。むかえた女子100mバタフライ決勝で、力強い泳ぎを見せた池江璃花子(24歳)は2位で折り返し、パリ五輪7位の平井瑞希(18歳)を追う。2着でフィニッシュした池江璃花子は1着の平井瑞希とともに参加標準記録を突破し、世界選手権代表に内定した。1位の平井瑞希は「世界選手権では決勝の舞台でトップ選手と戦って、メダル獲得とアジア新記録を目指して頑張ります」、2位の池江璃花子は「レースを振り返ったら、いい点数はつけられると思う。パリ五輪のような悔しい結果で終わりたくないので、しっかり自分のレースをすれば、おのずと結果も出てくる。しっかり1本1本に集中して100m・50mバタフライは、できたらと思う」と語った。