ヨーロッパはここ数日、熱波に見舞われており、ドイツでも40℃を超えるなど厳しい暑さとなっている。この暑さで病院に入院している患者が危険にさらされている。ドイツでは多くの病院でエアコンが設置されている病室が不足しており、衛生上の理由から送風機などを使えない場合もあり、病院側は対応に苦慮している。コブレンツでは40.4℃、ケルンでは38.9℃、ポツダムでは38.8℃を観測。アスファルトに覆われたフランクフルト中心部はサウナのようになった。広場には草を植えたスペースもあるが、街全体としては緑が少ない。多くの都市は対策をとり、屋根やファサードの緑化を促進している。しかし、これでは時間がかかり過ぎるという。教会はホームレスに涼しい避難所を提供するために扉を開いた。特に危険にさらされているのは子ども・妊婦・高齢者・病院の入院患者。この気候はほとんどの患者にとって問題。免疫システムが低下している患者も衛生上の理由から送風機などを使えないため、危険にさらされている。職員は冷たい水と氷で涼しさを届けることしかできない。ドイツの多くの病院は猛暑に対する備えができていない。最新の空調システムや窓からの日差しを防ぐブラインドなどが足りていない。患者保護財団はドイツ全土でもっと色んな対策をとる必要があるとしている。
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