第44回全国豊かな海づくり大会~美し国みえ大会~の模様を放送する。南伊勢町の宿田曽漁港で海上歓迎・放流行事が行われた。会場には三重県内、全国から多くの漁業関係者が招かれた。地元のなぶら太鼓を合図に海上歓迎がはじまる。先導を務めるのは海上保安庁の巡視船みやかぜ。海女漁業が続く。鳥羽志摩地区で盛んな海女漁業。受け継がれてきたアワビやサザエなどを収穫する素潜りの技術は重要無形文化財に指定されている。地域ではその文化を多くの人の味わってもらうための海女小屋体験ツアーが行われている。真珠養殖業、いせえび刺網漁業が続く。イセエビ漁は刺網を海底に仕掛けて引き上げる。漁獲する海老の体長に合わせ制限を設け、他県よりも長い禁漁期間を設けるなど厳しい資源保護を行っている。ふうぐはえ縄漁業で漁獲されるのはとらふぐ。志摩地区ではとらふぐをあのりふぐと名付けブランド化を推進している。700g未満のものは再放流するなど資源管理型漁業に取り組んでいる。定置網漁業、沿岸かつお一本釣り漁業、魚類養殖業、まき網漁業、三重県水産研究所漁業調査船が続く。パレードに続き、海上では放流行事が行われた。イセエビの稚えびが放流された。地元の特産イセエビは海水温の上昇などで漁獲量が大幅に減少しており、稚えびの放流により資源回復が期待されている。マダイの稚魚も放流された。
