藤井聡太二冠(当時)と渡辺明棋聖(当時)による2020年6月の棋聖戦第2局、藤井氏の一手を将棋ソフトは最善手に挙げず、解説のプロ棋士達も首を傾げた。この対局は藤井二冠の勝利。将棋ソフトの開発者によると、4億手読ませた段階で、藤井二冠の一手は5番手にも挙がらないが、6億手読ませると最善手として浮上したという。羽生善治氏は藤井氏について、「人間が将棋がどこまで強くなるか、証明しようとしている存在という気がする」と語った。中村太地氏は「プロ棋士であれば選択肢から排除してしまうような一手を深く読んだところに凄さがある」と話す。