沖縄戦で最後の激戦地となった糸満市摩文仁を歩くフィールドワークが行われた。参加者たちが見つめたのは、79年前に起きたことを今に伝える、数々の痕跡だった。4時間歩くという平和学習としてはハードな行程。大学生や平和ガイドなど50人あまりが、79年前のこの季節、この場所を逃げた住民たちの足跡をたどった。見えてきたのは、たしかにここが戦場だったという痕跡。遺骨収集を続ける具志堅隆松のコメント。リーフ上の岩などが沖縄戦の痕跡だとする新たな学説を発表した琉球大学・仲座栄三名誉教授からも話を聞いた。フィールドワークを主催した団体は、およそ2か月をかけて参加者が歩ける道を整備したということで、来年以降も続けていきたいとしている。