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「粗忽長屋」 のテレビ露出情報

落語家である立川談慶が【落語に学ぶ「粗忽者」の思考】をテーマに講演を実施。立川は「粗忽者」とはドジでおっちょこちょいであるダメな人を表す言葉であり、落語の世界に登場する人物たちは皆が粗忽であり、落語を通してダメでも良いのだと思ってもらいたいのだなどと前置きした。立川は許容することが落語の通経するテーマでもあるとし、古典落語「三方一両損」のストーリーを紹介した。
立川は落語「粗忽長屋」のストーリーを紹介し、登場人物は自分と他人が区別がつかないほどに粗忽者で、大げさに描かれているが実際に江戸の街にこうした粗忽者たちが暮らしていたと思っており、当時多くの人が生活していた江戸において多少のミステイクは許容する緩やかさがあったからこそ落語も成り立ったのだと仮説を立てているなどと解説した。立川は通常前座は3年ほどで終えるが自分の場合はドジが積み重なって師匠の前座を9年半務めることとなり、一方で師匠はダメな自分がやっと上がったと高評価し、二つ目から真打ちになるのは早かったのだなどと明かした。
立川は落語の登場人物でダメの代表格である「与太郎」の人物像を紹介し、師匠は与太郎はダメではなく非生産的な人物なだけで、無価値なものに価値を見出す優しさがあるのだなどと伝えた。立川は落語の世界にはダメな粗忽者を受け入れるコミュニティーがあるとし、落語「寿限無」のストーリを紹介し、ダメなものを是正するのではなく受け入れることで面白いことが生まれるなどと説いた。

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