羽生さんと防災や災害について考える。今回は、山林火災に見舞われた岩手・大船渡市を羽生さんが訪れ、定置網が全焼し漁ができなくなった漁師の方に思いを聞いた。先月28日、岩手・大船渡市を訪れた羽生さん。2月におきた大規模な山林火災で大船渡市の綾里地区では多くの住宅が全焼した。市内で被害にあった建物は226棟。火災の炎症範囲は約3370ヘクタールと大船渡市の面積の約10%ほどにあたる。平成以降で最大規模の山林火災となった。大船渡の主要産業のひとつ漁業も綾里漁協の倉庫が全焼するなど打撃をうけている。倉庫には定置網なども保管されており、組合員で定置網漁のリーダーの千田さんは漁ができない状態だという。2011年の東日本大震災では大津波にみまわれた大船渡市。今回火災で全焼した倉庫は震災後に立て直したもので被害額は約11億2400万円にのぼるという。それでも千田さんは宮城・女川町の水産会社が使っていない定置網を貸してくれたとのことで、再開にむけ破れている部分など組合員たちが手作業で定置網の修理にかかっていた。漁協によると、例年は5月上旬に定置網漁が開始されるが今年は火災の影響で約1ヵ月遅れるという。