近年、猛暑の影響で海水浴や夏のレジャーでの救急搬送が増加している。愛媛県上島町は高齢者が半数近く占める島で、周辺の島も含めて診療所はあるものの大きな病院はない。そこで活躍するのがフェリー型高速救急艇。救急車ごと患者を本当へ運べる日本初の舟で、船内に救急車と同じ設備も搭載している。密着初日、救助訓練を行っている時に救急要請アラームが鳴った。要請内容は役場に勤務する37歳の男性からで、2日連続40℃の高熱が出ているという。病院は広島県三原市にあるため、まずは瀬戸内海を渡り本当と繋がる因島へ。その後陸路で病院へ向かう。海の上では道路とは違い救急艇優先ではないため、他の船に注意しながら進む。搬送された男性はインフルエンザと診断され、体調も順調に回復した。一方、姫路市の家島には15年前日本で初めて導入された一風変わった救急車がある。