- 出演者
- -
とある病院、救急出動の要請。乗り込んだのはドクターヘリ。豊岡病院は3府県にまたがる広い運行範囲となっている。山が多く救急車での搬送が困難、病院も少ないため出動要請が多い。出動件数は年間2000件以上、日本一の出動数。出動要請から約15分後、現場に到着。ドクターヘリはエリアに700か所以上ある離発着場所で救急車と合流し病院に搬送する。出動要請から約20分後、救急車が到着。運ばれた患者に接触し30秒後、気胸と診断。気胸は肺に穴があき、漏れた空気がたまり、呼吸ができなくなる症状。ドクターが救急車の中で緊急オペを判断。出動から25分、メスで肺にたまった空気を抜く手術。成功すれば空気の音が聞こえるという。出動要請から28分、オペ終了、手術は成功。ヘリで搬送される。患者は全身骨折、肺には穴があいたまま。着陸後、すぐに治療できるよう病院に指示。出動要請から45分、病院に到着。現場から最短の時間で病院での治療が開始された。迅速かつ的確な処置で男性の命に別状はなかった。
オープニング映像。
2025年7月下旬、一時日本一暑い街となった兵庫県丹波市。その住人たちを救うのが日本一の出動件数を誇る病院。医療器具のチェックからドクターヘリの朝は始まる。病フライトドクターは瞬時に対応する力が必要、時間との闘いだという。取材スタッフは日本一忙しいドクターヘリの現状を目の当たりにする。コロナによる呼吸困難の患者の要請、患者は高齢者。さらに別の重症患者を知らせる無線、海水浴場で痙攣発作。どちらに向かうのか迫られる選択。ドクターが決断したのは海水浴場の16歳女性の患者。出動要請から約9分後、救急車との合流地点ランデブーポイントに到着。ヘリから降りたのはフライトドクター2人中1人、そのままヘリは離陸。高齢患者の元へ。ヘリから降りたフライトドクターは救急車で患者と一緒に豊岡病院へ。熱中症からくる痙攣と脱水の可能性。重症化すると命に関わることもある。患者は吐き気の症状もあるため、点滴で吐き気どめを投与しながら移動。一方、もう1件に向かったヘリも通報先に到着。そこでバツのサイン。ドクターヘリ到着の直前、救急隊が軽症と判断し、搬送はキャンセルとなった。豊岡病院へ運ばれた16歳の女性はCT検査などで検査。検査結果は大きい病変はCTではなさそう、患者は軽症だった。
日本一忙しいドクターヘリがある公立豊岡病院組合立豊岡病院。毎朝行われるミーティング。副センター長の番匠谷友紀医師。幼い女の子のお母さん。ご主人は同じドクターヘリに乗る看護師。京都に住む男性が自宅で歩けなくなっているのを息子が発見し、要請。番匠谷ドクターはこの日のフライト責任者。通常、豊岡病院に搬送することが多いが、現場は京都。いち早く搬送するため、現場近くの福知山の病院への搬送も想定。現場へ到着すると無線で1週間前に追突事故をされ、個人的に病院を受診とのこと。マヒはこの日の11時くらいから。意思疎通可能だが、右半身まひ。家族に聞き取りをしてみると午前0時には発症していたとのこと、番匠谷ドクターは脳卒中と判断し、近くの病院へ搬送。さらに機内では男性が服用している薬をチェック。点滴などの必要な措置を行った。この日、番匠谷ドクターが受けた要請は5件。戻ってきたのは午後6時だった。同僚に残りの作業を委ね、自宅へと急いだ。ここからママスイッチ、夕食の準備に取り掛かった。大切にしているのは子どもとの時間とのこと。ちなみに娘に夢を聞いてみるとプリキュアお医者さん。
この日の要請は密着中最も過酷な現場となった。意識が朦朧としていると家族からの通報。急いで現場へ急行。患者がいる救急車へ乗り込むと予想もしない光景だった。
- キーワード
- ドクターヘリ
近年、猛暑の影響で海水浴や夏のレジャーでの救急搬送が増加している。愛媛県上島町は高齢者が半数近く占める島で、周辺の島も含めて診療所はあるものの大きな病院はない。そこで活躍するのがフェリー型高速救急艇。救急車ごと患者を本当へ運べる日本初の舟で、船内に救急車と同じ設備も搭載している。密着初日、救助訓練を行っている時に救急要請アラームが鳴った。要請内容は役場に勤務する37歳の男性からで、2日連続40℃の高熱が出ているという。病院は広島県三原市にあるため、まずは瀬戸内海を渡り本当と繋がる因島へ。その後陸路で病院へ向かう。海の上では道路とは違い救急艇優先ではないため、他の船に注意しながら進む。搬送された男性はインフルエンザと診断され、体調も順調に回復した。一方、姫路市の家島には15年前日本で初めて導入された一風変わった救急車がある。
姫路市家島には15年前に導入され今でも活躍している一風変わった救急車がある。特徴は本来の救急車より小さい車両だが、普通の救急車と同じ装備が積まれている。家島は山の斜面に住宅が立っており、階段が多く搬送が難しい。救急隊の説明の最中に緊急要請アラームが鳴った。要請内容は体調を崩した高齢男性の容態が急変し、呼吸が浅くなっているので至急本土の病院へ搬送する必要がある。狭い道が行く手を阻むが、小さい車両の機動力と事前の路の把握など隊員の努力によって最短で患者の元へ。男性は意識がなく会話が出来ない状態だった。男性は救急艇で姫路市の大病院へ搬送された。
公立豊岡病院組合立豊岡病院に「いつもと様子が違う」と家族から通報。要請を受けたドクターヘリが現場へ急行。現場に到着したフライトドクターは患者の容態を確認。前頭部の頭痛があり歩行困難で右手が動かしにくいことから、永島医師は「頭蓋内疾患は何かある」などと予測した。そして患者を乗せた救急車が現場に到着すると、永島医師は患者の麻痺状態をチェック。脳に障害がある可能性が否定できないため、精密検査を受けるべくドクターヘリで豊岡病院へ搬送した。医師たちはヘリ内でも診察を行い、病院に着くと無事に患者の引き渡しを終えた。
TVerでの配信情報。
- キーワード
- TVer
脳障害の疑いがある男性を緊急搬送した医師たちは、救急医への引き渡しを終えるとすぐさまヘリに向かって猛ダッシュ。実は男性の搬送中に新たな要請が入っていた。豊岡病院では重複要請に対応するため、ドクターヘリのエンジンを止めずに次の現場へ向かう「ホットローディング」を行っている。