2025年7月下旬、一時日本一暑い街となった兵庫県丹波市。その住人たちを救うのが日本一の出動件数を誇る病院。医療器具のチェックからドクターヘリの朝は始まる。病フライトドクターは瞬時に対応する力が必要、時間との闘いだという。取材スタッフは日本一忙しいドクターヘリの現状を目の当たりにする。コロナによる呼吸困難の患者の要請、患者は高齢者。さらに別の重症患者を知らせる無線、海水浴場で痙攣発作。どちらに向かうのか迫られる選択。ドクターが決断したのは海水浴場の16歳女性の患者。出動要請から約9分後、救急車との合流地点ランデブーポイントに到着。ヘリから降りたのはフライトドクター2人中1人、そのままヘリは離陸。高齢患者の元へ。ヘリから降りたフライトドクターは救急車で患者と一緒に豊岡病院へ。熱中症からくる痙攣と脱水の可能性。重症化すると命に関わることもある。患者は吐き気の症状もあるため、点滴で吐き気どめを投与しながら移動。一方、もう1件に向かったヘリも通報先に到着。そこでバツのサイン。ドクターヘリ到着の直前、救急隊が軽症と判断し、搬送はキャンセルとなった。豊岡病院へ運ばれた16歳の女性はCT検査などで検査。検査結果は大きい病変はCTではなさそう、患者は軽症だった。