グロッシ事務局長は処理水を薄めて海に放出する方針をめぐり岸田総理大臣と面会した。グロッシ事務局長は安全性に関する包括的な評価結果をまとめた報告書を提出した。現在福島第一原発の処理水は1000基あまりのタンクで保管しているも先月29日時点で容量の98％に達している。政府は処理水放出にあたってトリチウム濃度を国基準の40分の1未満WHOが示す飲料水の基準の7分の1程度に薄めるとした。こうした中IAEAはおととし日本政府からの要請を受け安全性を評価している。去年IAEAは11カ国の専門家が参加する調査団を日本に派遣しグロッシ事務局長も福島第一原発を視察した。公表された報告書では放出に対する日本の取り組みは国際的な安全基準に合致していると結論づけた。また東電が計画する管理された段階的放出なら人・環境への放射線の影響は無視できる程度と評価した。グロッシ事務局長は「一定量の放射性物質を含む水の放出は中国・韓国・アメリカ・フランスなど多くの国で利用されている政府が計画を進めると決めればIAEAは数十年にわたり調査・モニタリング・評価行う」などと話した。処理水の放出に関しては漁業関係者から反対の声が出ている。福島県漁連は処理水放出に反対する特別決議を4年連続で採択した。内堀知事は「客観性や透明性を確保することが重要」などと話した。カン・ミングク首席報道官は冷静な分析をもとに落ち着いて対応しなければならないと述べた。韓国にはグロッシ事務局長が訪問する予定である。韓国大統領府高官は政府として直接報告書の内容を聞いて対応を検討する考えを示している。
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URL： http://www.kantei.go.jp/
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