埼玉・新座で訪問介護を行う介護士の酒巻真衣さん。77歳の利用者の介護を担当している。食事の準備から部屋、風呂、トイレの掃除、片付けなど訪問介護の仕事は多岐にわたる。介護の現場では人材不足が深刻になっている。酒巻さんが勤務する事業所でも介護士が集まらず、新規の受け入れを断る事態になっている。事業所を運営する小島美里代表理事は全国的な人手不足に加えて事業所がある地域特有の事情が影響しているという。事業所は埼玉・新座と東京・練馬区などと接する県と都の境界近くに立地している。23区内の事業所は介護報酬の地域区分で新座より10%上乗せされるほか、都からも住宅支援などで手厚い補助を受けていて、こうした格差が人材流出につながっている。このまま人手が足りない状況が続くと深刻な事態になりかねないと懸念している。
