2012年、小3だった藤井と伊藤は初対局をした。勝ったのは伊藤だった。会場にいた勝又七段は藤井さんが会場中に響き渡る声で泣き止まなかった、一番注目されていたのは伊藤さんだったと話した。伊藤と将棋の出会いは5歳のとき。その後、自宅近くの将棋教室で後に師匠となる宮田利男八段の指導を受けた。中学3年のときプロ2年目の藤井は羽生との対局を実現させた。このときプロ入りを目指す最中の伊藤が記録係をしていた。記録用紙には藤井の勝利を記した伊藤の文字が残っていた。伊藤は同い年の方が勝たれるのは想像がつかなかった、藤井さんに早く追いつきたいという焦りもあり学校に行かなくなった時期もあったと当時を振り返った。伊藤は藤井から4年遅れでプロデビューを果たした。